スリランカで知ったこと

昨日まで行われていたアジア陸上競技選手権の結果を見て、ちょっと驚いたこと。
スリランカの選手名が長い!
例えば女子800ⅿで優勝した選手の名前は
MUDIYANSELAGE THARUSHI DILSARA KARUNARATHNA Dissanayaka
で、とても覚えられない。
男子4×400ⅿリレーで優勝したスリランカチームメンバーは
ARUNA DHARSHANA, Singhapurage; MUDIYANSELAGE RAJITHA NERANJAN RAJAKARUNA, Rajakaruna; DEWAGE KAUSHIKA KESHAN PABASARA NIKU, Galabada ; KUMARAGE KALINGA KUMARAGE, Hewa ;
競技会場でどうアナウンスされたのでしょう。

女子800ⅿ いい記録です
これは女子マイルリレー スリランカは名前で5行も使っている 日本は短い

どうも最後の部分は最初の文字だけ大文字になるようですが、これは英語表記なのでスリランカ語ではどうなっているのか興味深いところです。
つまりスリランカ語にも大文字小文字の区別があるのか。

スリランカについて調べると知らなかったことがありました。

第二次大戦中、連合国は日本を分割する案を考えていました。
・北海道・東北 – ソ連占領地域
・関東・中部(福井県を除く)及び三重県付近 – アメリカ占領地域
・四国 – 中華民国占領地域
・中国・九州 – イギリス占領地
・東京 35 区 – 米・中・ソ・英の共同管理
・近畿(三重県を除く)及び福井県 – 中華民国とアメリカの共同管理

国連P.R.I.D.E日本のHPから

1951年サンフランシスコ講和会議において、セイロン(現スリランカ)代表として参加していた J.R.ジャヤワルダナ氏は仏陀のことばを引用してこう演説した。

Hatred ceases not by hatred, but by love

自由と独立した日本を訴え、日本に対する一切の賠償を放棄すると宣言し、会議の流れは“寛大な調和”に変わったそうです。最終的に日本はアメリカによって間接統治されることになり、分割を免れた。

鎌倉大仏を本尊とする高徳院境内にジャヤワルデネ大統領の顕彰碑があります。
そこには「人はただ愛によってのみ憎しみを越えられる。人は憎しみによっては憎しみを越えられない。法句経五」ということばが刻まれている。
仏教学者の中村元博士の解説も記され、パーリ語原文に即した経典の完訳は「実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である」(「ダンマパダ」五)

敗戦後、日本はスリランカだけでなく、国外の多くの人に助けられている。
それらに報いる方法はただひとつ。
Hatred ceases not by hatred, but by loveをあらゆる国に対して実践することだけです。
今の日本の政治家がジャヤワルダナ氏のような演説を行うことができないのは、教養のなさの表れやろうなぁ。これだけはどうしようもない。

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