やぎさんゆうびん

しろやぎさんから おてがみついた
くろやぎさんたら よまずにたべた
しかたがないので おてがみかいた
さっきのてがみの ごようじなぁに

くろやぎさんから おてがみついた
しろやぎさんたら よまずにたべた
しかたがないので おてがみかいた
さっきのてがみの ごようじなぁに

やぎさんゆうびん 作詞 まどみちお 作曲 團伊玖磨

たぶん最近、「みんなのうた」か「おかあさんといっしょ」で聞いたのだと思いますが、すごい歌だと感じました。

まどみちおさんの作詞であることも知りませんでした。なるほどと思いました。以前、まど氏について書きましたが、非情とも思える冷めた目で見つめ、暖かいこころで詩を紡いでいる稀有な作家です。

ぞうさん

やぎさんゆうびんが無限を感じさせることは広く言われています。
確かに無限ループでフレーズが頭の中をぐるぐる回ります。
さらに團氏の曲も単調さとアクセントの妙味で、まるで無限に伸びている竹を感じさせます。長くまっすぐな胴と節がずっと連続しているような・・・。

そして何がすごいか思ったのです。

これは人間の営みを表現している。

ここに登場するしろやぎさんは手紙をもらったしろやぎさんではない。
ここに登場するくろやぎさんは手紙をもらったくろやぎさんではない。
やぎさんは時間軸に沿って過去から未来へと続く世代の異なるやぎさんである。そしてやぎさんは人間であると。

たとえば手紙を送ることは次の世代を産み育てることと考えることもできます。しかし生まれたものはそんな意味を考えることなく、育っていく。(手紙を読まずに食べる)

成人して次の世代を産んだとき、ハタと気付く。さっきの手紙のご用事なぁに?と。
そして生まれたものはそんな意味を考えることなく、育っていく。
成人して次の世代を産む。そしてまた・・・。

何百万年も前から無限に繰り返される「やぎさんゆうびん」。

こんな短い歌の中に人間の壮大な営みが表されているなんて、まどみちおさんに感服です!

小学校の校庭の草を食むやぎたち
足だけくろやぎちゃん

舞い上がれ!

これまで1000回くらいは飛行機に乗ってきましたが、女性パイロットを目撃したのはたったの3回。関空、伊丹、羽田です。日本では女性パイロットまだまだ少ない。がんばれ未来の舞ちゃん!

2011年に関空で ANAのパイロット
これも2011年、伊丹空港でANAのパイロット

其の躬を渙す

其の躬(み)を渙(かん)す。悔いなし。

易経

迷いは、自分の欲や都合に足を引っ張られている状態。
我を捨てて、世のため人のためにできるだけのことをしようと思い決めると、迷いは消え、こころも晴れ晴れとする。
そんな晴れ晴れとした気持ちになるのだから悔いはない。

渙とは、良いことも悪いことも散らすことで、いわば人生をリセットすること。

先日、お世話になった先輩技術者のお墓参りに行ってきました。
定年退職後、別の会社から来られた方で、親身になって新規開発の職場を盛り立てていました。
残念ながら病によって亡くなられたのでした。

同じ霊園に柳宗悦氏のお墓もあったのでお参りしました。
日本の民芸運動を率いた柳さんもまた、世のため人のために尽くされた。
著書の「工藝文化」や「美の法門」などから大いに学びました。
特に他力については物作りの神髄を表していて、実践できるものです。

これからの人生、肩の力を抜きつつ、わが身を渙して悔いのないものにしたいと思います。

柳氏のお墓。とてもシンプルで、ここちよい。

岡本太郎展

一昨日、東京都美術館で岡本太郎展を観てきました。大阪でも開催されていたのですが、見逃していました。岡本太郎以上に広く日本人に知られた芸術家はいないだろうと思います。岡本芸術に万博で出会い、よく「太陽の顔」をまねて描いたものです。それくらい子供にとってもインパクトのある作品でした。

丹下健三と岡本太郎には実に深い交流があり、助言したり助け合うような関係だったこと、従軍していたときに上官の肖像画を描いていたこと、唯一と考えられる自画像デッサンがあること、作品に使われている黄色がすばらしいこと、を今回知ることができました。

ピカソの少年時代の写実画(バルセロナにある)が天才的ですばらしいのと同様、岡本太郎の写実画もすばらしいものでした。抽象画は基本のしっかりした土台の上に成り立っていることを今回あらためて感じました。

太郎の自画像
再度、太陽の顔に登場してもらいます
ゆるいところがいい
東京都美術館のエレベータがすばらしい 芸術的です

太郎展の前に東京芸術大学をちょっと覗いてみました。

ロダンの作品があります 戦中、金属回収令に抵抗した学生たちによって残された作品
芸大キャンパスもすばらしい 上野公園を訪れたら是非、芸大にも足を運んでください

月食と天王星食(団子4兄弟)

欠け始めのころは雲が多く、今一つでした。完全に食状態のときは雲も去って撮影に好適でした。

まだ影に入っていない部分がある状態 左下が天王星
完全に地球の影に入った状態 左下にうっすら天王星
下の点が天王星 食に入る少し前
天王星が月のエッジと重なった状態 右側には月に隠れていた星が現れている
食が終了して天王星が右側から現れた状態
画角の見積もり甘く、食の途中で切れてしまいました! 8時46分までの変化

今回は太陽から見ると、地球ー月ー天王星ー名前知らずの恒星が一直線に並んだ状態。つまり団子4兄弟でした!

1 Day Jazz Road

昨日神戸で開催された1 Day Jazz Roadに行ってきました。町中の音楽空間に身を置いたのは久しぶり。楽しむことができました。ちょっと残念なのは、あちこちのステージを見ても、観客の多くは中高年ばかりで若者が少ないこと。今の日本社会を反映しているのでしょうか。

はじめて訪れた兵庫県立美術館 海に向かって鑑賞
天気は申し分なく、青空が広がりました
最近、あちこちの美術館に巨大なオブジェが増えています
時々汽笛も参加 これも野外コンサートの面白いところ
落ち着いた雰囲気の美術館です
かっこよかったです!
プロのミュージシャンも参加
神戸市立六甲アイランド高校吹奏楽部の演奏です 拙い動画撮影です 最後が尻切れになってしまった

筒型スピーカ

先日竹製のスピーカを聞く機会があり、触発されてまたスピーカを作ってしまいました。全方位型で、部屋の壁を利用します。臨場感あります。拙い空気録音(生録)ですが、興味のある方はどうぞ。

長さ1メートルの塩ビ管を使っています 
モーツァルトの曲です こちらの方がノイズは少ないと思います