ファイト! 対得起自己的良心

対得起自己的良心
おのれの良心に恥じない

周迅 (ジョウ・シュン Zhou Xun)

フランスにいるチュニジア人の友人はイスラム教徒。
研究職を止めて家庭に入り、その後離婚。博士号を持っていても、なかなかいい職に就けないでいる。朝早くからのアルバイトをしながらの生活で、帰宅するころにはぐったり。しかし、帰路の地下鉄でどんなに疲れていても席を譲る彼女を見たとき、とても感動しました。

アッラーに仕えなさい。何ものをもかれに併置してはならない。父母に懇切を尽くし、また近親や孤児、貧者や血縁のある隣人、血縁のない隣人、道づれの仲間や旅行者、およびあなたがたの右手が所有する者(に親切であれ)。アッラーは高慢な者、うぬぼれる者を御好みになられない。

クルアーン4:36

彼女は己の良心に恥じない生き方をしている。

社会の片隅で必死に闘っている小さくされた人々を見て見ぬふりをする。
あるいは、おかしな奴、変な奴と笑う。
自分の思い通りに行動してくれない人に腹を立てる。

わたしたちは常に己の良心を試されています。
南アフリカがアパルトヘイト政策を取っていた時、差別する側にいた人たちの多くは、差別と隣合わせの日常の中で己の良心が自分を責めることに段々耐えきれなくなっていきます。
そしてアパルトヘイト廃止への行動をとり始める。差別される人々はもちろん辛いが、それを毎日目の当たりにしながら暮らすこともまた辛いことだったのです。見て見ぬふりにも限界があった。
結果として、差別された人たちだけではなく、差別する側にいた人たちもまた解放された事実、つまり自由を手に入れたことをわたしたちは知っておくべきでしょう。。

中島みゆきの「ファイト」が好きです。

ファイト!闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう

ファイト!冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ

ファイト 中島みゆき

小さなことから始めよう。己の良心に恥じないために。